ちなみに、半藤一利さんの歴史観は僕の持っていた歴史観とは大分異なる。
「幕末史」については、半藤さんは倒幕から戊辰戦争までは、もはや大政奉還と開国に向けて幕府の方針も明らかになっているにも関わらず、薩長が権力目当てで起こしたクーデターだと語る。歴史には様々な見方があり、あくまで自説だと断ってはいるが、僕は聞いたことのない説だった。確かに明治維新以降、薩長が政府の要職を占めているところからすると、そういう面もあるのかもしれない。
「昭和史」については、言うならば「ごく一般的な」歴史認識に近い。陸軍が暴走した、海軍も追随した、政府が無能だった、天皇は無力化していた、国民は熱狂していた、マスコミは煽りに煽った・・・という感じだ。総じて、「アホなことをした」という立場だった。
でも、ソ連(共産圏)の南下が怖かったとか、英米が次々と東アジアに進出しているという状況からやむをえないということは押さえてある。爆弾が降ってきたり、言論統制されたり、徴兵されたり、食べ物もなかったりというようなことを実際に味わった人にとっては、やはりなかなか肯定できないのは仕方がないのかもしれない。
40年という周期についてはなるほどと思った。
①1865-1905・・・明治維新のころから日露戦争に勝つまで
②1905-1945・・・大国を自負し、戦争に明け暮れていき、敗戦に至るまで
③1952-1992・・・サンフランシスコ講和条約を経て主権を回復し、経済成長を続けてバブル崩壊に至るまで
④1992-2032?・・・バブル崩壊から失われた?年の過程
確かに、日本は40年かけて頂上まで登りきっては、また40年かけてそれをぶっ壊しているという波にぴったりとあてはまる。
ということは、今は下りのターンでこれがまだ20年くらい続くのかな?
前回の下りターンに当てはめると1925年くらいだから昭和元年、まさに戦争に突っ込んでいくところか。やれやれ。。。しかも世界的にパワーバランスが大きく変化して、日本は資源がないというような状況も似ていないこともない。しかも僕の世代は、下りターンをほとんどフルに通ることになる。やれやれ。。。
景気変動も大きな波とその中に小さな波が繰り返していると言われているし、こういう循環というのは結構パワーのあるものなのかもしれない。そこに今の時代の変化スピードがどのくらい影響を及ぼすのだろうか。
こういう中でどう生きるのかはなかなか難しい。
まず、シビアに状況や流れを認識する必要はある。その流れの中で自分が何ができるかを考えていく以外どうしようもない。
心底ひどい状況になって初めて真剣に考え始めるのが人間だとすれば、成長の機会だともいえる。